【読書】伊賀泰代著『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』
皆さん、こんばんは!ひょうきんママ(仮)です。
さいきんはすっかりブログの記事が妊娠や育児から遠のいています(笑)
そして今日も本のレビューです!w
生産性が向上する=成長する
今日ご紹介するのは伊賀泰代著『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』です!
私は前著『採用基準』も読んでいますが、今回もとても読みやすいなという印象でした。
ちなみに今回のメイントピックはタイトルの通り「生産性」。
基本的にアメリカの会社と日本の会社では大きな違いはないけれど、生産性についての考え方だけは大きく異なっていると言います。
特に彼女が長年在籍してきたマッキンゼーでは、生産性を向上させることを常に念頭に置いて仕事をしているそうです。
一方、これは私個人の経験に基づいた話ですが、新卒で入社したときも転職したときも、上司から生産性を上げられるような仕事の仕方を教わったことは一度もありませんでした。
むしろ質を上げるより量を稼ぐことこそが良いと言われてきました……^^;
例えば営業なら商材によって売上を立てやすい業界や会社規模があると思いますが、そういった領域の会社を攻め尽くすと、契約率がわずか数%しかない領域に「数撃ちゃ当たる」作戦を展開します。
しかしそれは非常に分の悪い戦いで、それこそ生産性の観点から言えば最低です(笑)
でも、もしそのとき生産性を上げることを考えたなら、打率数%の領域で勝負するのではなく、その打率を上げるとか、もっと打率の良い領域を探し当てることに能力を使おうと考えたでしょう。
それが成功したとき、自分が成長したということを実感することができるのでしょうね:D
ちなみに個人的に勉強になったなと思ったのは資料の作り方です。
資料を作るとき、まずその資料が目指すゴールを紙に落とし込みます。
例えば目次、それぞれの中・小項目などを書き出し、それぞれの表をブランク(=白紙状態)でとりあえず書いてみるようです。
そこまで出来たら上司や顧客にそれを見せて、このブランク資料の情報があれば意思決定が出来るかどうか確認します。
そこで問題なければブランクになっている部分の情報だけを探し出し、それだけでは意思決定が出来ないと言われれば具体的に何が足りないのか聞き出し、それを含めたブランク資料を新たに作り直します。
この方法、非常に効率的ですよね!
自分が資料を作る側なら本当に集めなければいけない情報のみを効率的に集めることができるし、資料が出来たあとに上司や顧客から理不尽に作り直せと言われることもないでしょう。
逆に自分が上司や顧客の立場だったら、資料が出来上がるまで何が書かれているか分からないブラックボックス状態で待たされるより、ブランク資料でも良いからある程度の方向性が予め示されている方が分かりやすいし安心感もあります。
私はこの本を読んで、自分には今まで生産性を上げるという観点が決定的に足りなかったなと反省しました^^;
今はまだ妊娠中だし、出産後もそうすぐには仕事に復帰できないでしょうが、再開したときはぜひこの考え方(常に出すべきアウトプットを意識してプロセスを組むやり方)を念頭に置いて働こうと思います:D
というわけで、今日はこれで以上です!
bye-bye;)